【検証】新型MacBook Airはクリスタのレイヤー何枚で処理落ちするか【M1チップ】

レビュー
この記事はこんな人におすすめ
  • 新型MacBookAirのレビューが気になる人
  • macOS機でのお絵描き環境の構築を考えている人
  • メモリを増設するか迷っている人

 

はしゅ
はしゅ

こんにちは。

Apple信者歴7年のはしゅです。

 

この記事では、M1チップを搭載した新型MacBookAirの性能について、CLIP STUDIO(以下、クリスタ)のレイヤー上限を検証しながらレビューしていきたいと思います。

Apple Siliconを搭載し、PC業界に革命を起こしたとまで言われる新型MacBook Airですが、クリスタで一体何枚のレイヤーを処理できるのでしょうか?

私がMacBook Airを購入した理由と合わせて解説していきます。

SurfaceProとの比較はこちらの記事でしています▼
【レビュー】4年前のSurface Proと新型MacBook Airを比較してみた【M1チップ】

お絵描き環境のレビューはこちらの記事でしています▼
【クリスタ】M1搭載MacBook Airのお絵描き環境についてレビューする【Sidecar】

 

はしゅがMacBook Airを購入した理由

はしゅが購入したMacBook Air

初めに、私が新型MacBook Airを購入しようと思った3つの理由について説明します。

一つ一つ解説していきますので、同じことを考えている方は是非参考にしてください。

購入しようと思った理由
  • ブログを書くうえで、PCとiPhoneをシームレスにやり取りしたい
  • iPad Proをセカンドモニターとして利用しながら作業したい
  • CLIP STUDIO(ライセンス版)のお絵描き環境を構築したい

 

ブログを書くうえで、PCとiPhoneをシームレスにやり取りしたい

私はこれまでプライベートでも仕事でもWindows機を使用してきたため、今回が初のmacOS機になります。

Apple信者の風上にも置けないと思った方がいるかも知れませんが、正解です

なんとなくこれまでずっとWindows機を使ってきたから今更乗り換えるのもめんどくさい

こんな風に考えている方は、私以外にもいるのではないでしょうか。

しかし、MacBook Airを使い始めた今は、macOS機を導入して良かったと心から思っています

では一体どのような心境の変化があったのでしょうか。

転機となったのがブログを始めたことです。

ブログを書いていると、どうしてもiPhoneのデータをPCに取り込む作業が発生します。OneDrive等の共有ソフトを使えば問題はないんですが、iPhoneとiPadを使っていた私にはもっと便利な共有手法があることを知っていました。

そう、AirDropです。

AirDropはファイル操作の概念を取っ払って画像を共有できる機能です。今もAirDropを使いながら画像をやり取りして記事を書いていますが、シームレスで非常に快適です

また、M1チップを搭載した新型MacBook AirはiOSとの親和性がさらに高いものとなりました。

iPhoneやiPadのアプリをmac版のApp Storeからインストールできるようになりましたし、リマインダーやメモ帳等の純正アプリはiCloudを通じて即同期されます。

macOS機を触るのは私自身初めてでしたが、iPhoneを使う延長でPCを操作する感覚はWindows機では感じられなかった感覚で、新鮮かつ楽しいです。

その他の機能として、iPhoneのSafariで開いていたサイトをすぐにMacBookで開けたり、iPhoneとMacBookの音源を自動で読み取ってAirPods ProのBluetooth接続を切り替える機能辺りは、日常使いでも便利だと感じています。

 

iPad Proをセカンドモニターとして利用しながら作業したい

エンジニアとして働いていることもあり、私は職場ではセカンドモニタを使用しています。個人的には、セカンドモニタがあると作業効率は1.3~1.5倍ほど上がると感じています。

MacBookにはSidecarという機能があり、iPadをセカンドモニタとして利用することができます。(推奨環境はこちらの記事の中で詳しく説明しています)

iPadのSidecarを利用したMacBookとの接続は、有線・無線どちらでも簡単にできます。無線接続でのセカンドモニタは、とてもスマート使い勝手が良いと感じています。(無線で繋いでいると充電がなくなってきているのに気づきにくいのは難点ですが、、、)

もちろんセカンドモニタとしてiPadを使用している時も、指やApple pencilを利用したタッチ操作が可能なため、後述するお絵描きのようなタッチ操作ができるセカンドモニタという面白い利用法も可能です。

ただし、iPadの画面はトラックパッドと同じような扱いになるため、一本指でのスワイプ等の動作には対応していないようです。

CLIP STUDIO(ライセンス版)のお絵描き環境を構築したい

私はWindows機時代にクリスタのライセンス版を購入していたため、MacBookでもそのライセンスを継続したいという思いがありました。

実は、クリスタではこのような1つのライセンスでの2端末利用が可能です。

前章で説明したように、iPadはセカンドモニタとしても使用できるので、擬似的にiPadを使ったクリスタでのお絵描きが可能です。もちろんその場合、iPad版クリスタの月額料を払う必要はありません。(ライセンスの比較についてはこちらの記事の中で詳しく説明しています)

同時起動できないという制約はあるものの、ライセンスを写した後もWindows機・macOS機2台のPCどちらでも起動ができます。そのため、現在私はWindows機の頃に購入したライセンスを使い、iPad Proでこの記事のアイキャッチ画像等を作成しています。

微妙にタッチ操作が異なっていたりでまだ慣れない点もありますが、Apple Pencilの動作も軽快で、個人的には満足しています。

はしゅが購入したMacBook Airのスペック

MacBookを買うとスタバでドヤ顔ができます。

前置きが長くなりましたが、私のMacBook Airのスペックについて説明していきます

私が購入したMacBook Airは、7コアGPU、8GBメモリの最も安価なモデルです。

104,800円(税別)のお値段で、従来のMacBook Proを含む全てのMacBookシリーズのベンチマークスコアを超えるというのですから驚きです。

個人的に少し迷ったところがメモリを8GBにするか16GBにするかという点なのですが、私がこのPCでやりたいことはせいぜい前章で説明したことくらいなので、今回は8GBを選択しました。

どうしても使用感が悪かったら次はメモリを増設したものを買えばいいと考えていましたが、どうやらこの選択は間違っていなかったようです。

理由としては、新型MacBook Airに搭載されているM1チップの優秀さです。

MacBook Airでインストールできるアプリは、M1チップ用に最適化されているため、一般的な用途の範囲でメモリ不足を感じることはほとんどありません。4K動画を編集する、膨大なデータを機械学習に使う等の用途を想定していなければ、私は8GBのMacBook Airをおすすめします。

コスパは間違いなく最強です。

 

【検証】CLIP STUDIOのレイヤーを何枚開けるか?

それでは本題に入ります。検証条件→検証結果→結論という順番で説明していきます。

検証条件

今回はレイヤー上限を検証するにあたって、以下のように条件を設定しました。

検証条件
  • クリスタ 用紙サイズ:A4(4093×2894[pixel] )
  • クリスタ 用紙解像度:350dpi
  • 単色レイヤーをコピぺして増やしていき、ソフトが強制終了された時点で検証終了

用紙サイズと解像度についてはA4、350dpiという高解像度なキャンバスを設定しています。

これは、あまり小さい値で検証するとレイヤーを増やしていく作業だけで日が暮れる可能性があると思ったからです。

検証条件を見極めるスキルはエンジニアにとって大事なスキルです。)

レイヤーを増やしていく様子。

上の画像のようにレイヤーを増殖させていきます。レイヤーを単色塗り潰ししている理由は、画素に色情報が入っている方が画像容量が大きくなるからです。こうすることで、レイヤー1枚あたりの最大負荷をかけられます。

検証の結果

動作の軽さを見るために、レイヤーを増やしていく過程で、キャンパスに対してピンチ操作(拡大・縮小)やスライド操作(左右上下の移動)を行っています。以下はレイヤー枚数に対する動作性を表にしたものです。

レイヤー枚数 〜500 〜700 〜900〜1100〜1300〜1500
ピンチ操作
スライド操作
レイヤー枚数に対する動作性

動作性の記号については、以下のような動作をイメージしていただければと思います。

動作性の記号
  • ◎:サクサク
  • ○:初動で一瞬止まることがあるが、それ以外はサクサク
  • ▲:初動以外もカクツクことがある

表を見ていただければお分かりになると思いますが、なんとこの高解像度画像でも1000枚程度であれば、動作性は非常に快適です。

皆さんはお絵描きをする時に1000枚のレイヤーを使いますか?

この問いにイエスと答える方には、16GBへの増設をおすすめします。

また、キャンバスに対する操作は、スライドよりもピンチでカクツクことが多いという傾向があるようです。

普段絵を描かれている方であれば、この感覚はなんとなくイメージがつくかも知れません。

結論

それでは最後に、処理落ちした時点でのレイヤー枚数を報告します。

処理落ちした時の様子

結論:1712枚で処理落ちする。

ソフトが固まった時、今まで描いていた絵がどうなるのか冷や汗をかかれる方もいるでしょう。

安心してください。

上記エラーメッセージの通り、クリスタではレイヤー枚数による処理落ちは復元情報が保存されるようです。

【補足】(2020/11/29追記)
今回の結果ですが、再現性があるわけではありません。たまたま今回は1712枚で処理落ちしましたが、毎回必ずこの結果になるわけではありません。

 

最後に

私自身は、ブログを書き始めてからApple社の新型MacBook Airの発表があったので、購入自体は即決でした。

購入に当たってメモリ増設は多少迷ったわけですが、今回検証を行ってみて自分としては8GBで正解だったと感じています。

今回の記事がMacBookの購入を迷っている方にとって少しでも有益な情報になったと思っていただけたなら嬉しいです。

以上になります。最後まで見ていただき、ありがとうございました。

この記事のまとめ
  • 8GBメモリの新型MacBook Airはクリスタのレイヤー1712枚で処理落ちする
  • 新型MacBook Airはコスパ最強PC

コメント

  1. tkcn より:

    検証みさせていただきました。
    もし機会があれば、m1搭載のmacbook airでsidecarを使用してipadproでクリスタお絵描きのレビューもみてみたいです。現在購入しようか悩んでますが、よいレビューが見つからず足踏みしています。

    • はしゅ より:

      tkcn様、コメントありがとうございます。
      お絵描き環境については、私としてもレビューしたい内容でしたので、優先度を上げて記事にさせていただきます。
      その中で、tkcn様が特に知りたい情報(例えば描画の遅延など)がありましたら、教えていただけますと幸いです。
      可能な限り、検証したいと思っております。

      • tkcn より:

        ありがとうございます。
        自分は特に気になることになります。
        sidecarで一番話題に上がるのが遅延ですがそれがどのような設定で(手振れ補正や本体の設定など)、どのような動作をした時のものなのかが記載されているレビューを見かけません。また、実際の使い勝手、液タブとの比較についても記載があると嬉しいです。
        使い勝手はタブメイト等左手デバイスとの連動やpc版uiのipadでの使い勝手、比較については遅延やipadだからこそできるタッチ動作の使い勝手やまた液タブとの比較メリットデメリット、最終的におすすめできるかどうかを総評としてあると嬉しいです。長文申し訳ありませんが、ご参考にしていただけると幸いです。

        • はしゅ より:

          tkcn様、貴重なご意見ありがとうございます。参考にさせていただきます。
          液タブや左手デバイスは所持していないため、それらとの比較は難しいですが、iPad版クリスタやSurfaceProでのWindows版クリスタとの比較であれば可能なため、できる範囲でレビューしていきたいと思います。
          Twitterにてブログの更新情報等ツイートしていますので、よろしければそちらもチェックしていただければ幸いです。

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