- AirPodsについて知りたい人
- 無印とProの違いを知りたい人

こんにちは。
Apple信者歴7年のはしゅです。
今回の記事では、2019年3月に発売された第二世代の無印「AirPods」と、同年10月に発売された「AirPods Pro」の使用感を踏まえた比較をしながら、私が購入後1ヶ月で買い換えることになった話をしたいと思います。
最初に言っておきますが、タイトルにあるように、結果として両方買うことになったことに全く後悔はありません。
ワイヤレスイヤホンは、現代人のライフスタイルに影響を与えるレベルの製品だと個人的には思っているので、使ったことがない人はぜひ一度体験してみてください。
コードのあるタイプのイヤホンには戻れなくなる人も多いかと思います。
それでは、解説していきます。
AirPodsとは

初めに、AirPodsシリーズについて説明します。
AirPodsは、Apple社が2016年9月の新製品発表会で、iPhone7と共に発表したワイヤレスイヤホンです。
2020年12月現在、Apple Storeにて取り扱われているAirPodsシリーズは、2019年9月に発売された第二世代の無印「AirPods」と、同年10月に発売されたアクティブノイズキャンセリング機能を搭載した「AirPods Pro」があります。
(2020年12月にオーバーイヤー型ヘッドホンである「AirPods MAX」が発売されましたが、この記事では特に触れません。)
キャッチフレーズ
Apple公式サイトが謳うAirPodsのキャッチフレーズは
「魔法が得意なファミリーです。」
少し大袈裟感はありますが、Apple製デバイスとの接続性は、確かに魔法のように感じる方がいても不思議ではありません。
例えば、iPhoneやMacといった複数のAppleデバイスを操作している時に音源によって自動的に接続を切り替えたり、AirPodsを耳から外したら音源の再生が自動で止まったりといった機能はまるで魔法のようです。
私もAirPodsを使用する前は、Amazonで購入した中華製のワイヤレスイヤホンを使ったりしていましたが、(よく令和最新版と揶揄されるこんなタイプの製品です)接続の早さや安定性は別次元です。
初めてワイヤレスイヤホンを買うという人にこそ、Apple純正のAirPodsを購入することをおすすめします。
充電について
イヤホンをいちいち充電するのは手間という人がいるかもしれませんが、個人的には充電の面は特に不便していません。
ワイヤレスイヤホンであるAirPodsシリーズは専用のケースに格納しておくだけで、充電可能だからです。
例えば、AirPods Proの連続再生時間は4.5時間となっていますが、充電ケースを使って複数回追加で充電した場合、24時間以上連続再生することができます。
充電ケースに入れた際の急速充電もなかなかのもので、カタログスペックでは5分間の充電で1時間再生することが可能となっています。
私の生活スタイルでは、一日に連続使用する時間は1時間程度なので、1週間くらいはケースを充電しなくても問題なく使用できます。
ワイヤレス充電器の利便性
AirPodsシリーズはほとんどがワイヤレス充電に対応しているので、私の場合、帰宅したらまずAirPodsをワイヤレス充電器に置くことが習慣となっています。
普段皆さんが帰宅後どこにイヤホンを置いているかはわかりませんが、その置き場所がワイヤレス充電器の上になるだけです。これだけで充電について気にする必要はなくなります。
個人的には、iPhoneだと充電中にいじりたくなることもありワイヤレス充電器を利用する機会はほとんどありませんが、その点AirPodsはケースを充電器に置いておくだけでいいのでワイヤレス充電と相性がいいように思えます。
長時間移動の際には流石に充電が切れてしまうこともあるのですが、イヤホンをずっとつけていると少し耳が疲れてくるので、充電してる時間がちょうどいい休憩時間になると感じています。
参考にですが、私はアンカー製のワイヤレス充電器を使用しています。
充電対応場所は多少シビアですが、問題なく使えています。充電するためだけに高価な純正品を買うのは少しコスパが悪いように思ってしまいます。(もちろん値段に抵抗がなければ純正品を買うのがベストだと思います。)
私が1ヶ月で買い替えた理由
それでは本題に入ります。私が1ヶ月でAirPodsを買い替えることになった理由。
悲しいかな。
単純に発売日の問題です。
私が無印AirPodsを買ったのは2019年の9月です。
勘のいい方でしたら既にお気づきかもしれませんが、私が無印AirPodsを買った1ヶ月後に、
無常にもAirPods Proが発売されました。
私自身、無印AirPodsを使用していた頃は、これはおすすめできるデバイスだなと思いながら使っていました。
しかし、AirPods Proを使い始めてからは、買っていない人におすすめするとしたらProの方かなと感じています。
ただ、もちろん両者にはメリット・デメリットがあります。
ここからは無印AirPodsとAirPods Proの両者について、実際に使用した感想を踏まえながら、私がAirPods Proをおすすめする理由について書いていきます。
AirPods Proについて
まず、私がおすすめしているAirPods Proについて解説します。
以下の順番で説明していきます。
- アクティブノイズキャンセリング機能
- 外部音取り込み機能
- ソニー製ワイヤレスイヤホン WF-1000XM3との比較
- 無印AirPodsとのハード面の違い
アクティブノイズキャンセリング機能
AirPods Pro最大の特徴は、「アクティブノイズキャンセリング機能」を搭載していることです。
アクティブノイズキャンセリングは、マイクが拾った周囲の雑音に対して、その逆位相の音をぶつけることでノイズを除去する技術です。
AirPods Proには、本体の外側と内側で2つのマイクが搭載されており、それぞれのマイクで拾った音に対して、Apple独自の演算処理技術を用いることで、高精度なノイズ除去を実現しています。
私も家電メーカーでエンジニアをしている技術者の端くれなので、こういった技術には強い関心があるのですが、使ってみてAppleのノイズキャンセリング技術は本当に完成度が高いと感じました。
初めてAirPods Proをつけてノイズキャンセリングをオンにした時は、
「世界はここまで静かだったのか…。」
と思わず詩人になってしまったくらいです。
この機能が特に真価を発揮するのが、電車や飛行機といった乗り物内です。
こういった環境下でノイズキャンセリングをオンオフしてみてください。
きっとその変化に驚くことでしょう。
ノイズキャンセリングがあると、小さい音量でも十分音楽を楽しめるので、耳にも優しいですし、音漏れしにくいので周囲にも優しいといったように良いこと尽くめです。
ぜひ、体感してみてほしい機能の1つです。
外部音取り込み機能
AirPods Proを使ってみてノイズキャンセル機能の次に驚いたのが「外部音取り込み機能」です。
当たり前ですが、AirPods Proを付けてノイズキャンセルをオンにすると、周囲の音はかなり聞こえにくくなります。
これは、ちょっとその辺の道を歩くような時も、車の音が聞こえづらくなるので、正直恐怖を感じるレベルです。
そこで役に立つのが、この外部音取り込み機能です。
ノイズキャンセル機能の時に説明したように、AirPods Proには、本体の外側と内側で2つのマイクが搭載されているので、外側のマイクが拾った音を取り込むことができます。
これを利用して、周囲で何が起きているかをイヤホンをつけた状態でも聞き取れるように調整してくれるのがこの外部音取り込み機能になります。
私も実際にこの機能を使ってみて、その自然さに驚きました。
遅延が一切なく、イヤホンをつけていない状態よりもむしろ聞こえるんじゃないかと思ったくらいです。
この機能をオンにした状態で、音楽を再生してみると、まるで周囲の音にBGMが付いたように音楽を楽しむことができます。
私の場合、例えばランニングをする際にも、この機能を重宝しています。
こちらも、ぜひ体感してみてほしい機能の1つです。
ソニー製ワイヤレスイヤホン WF-1000XM3との比較
よく同価格帯のワイヤレスイヤホンとして、ソニー製のWF-1000XM3が比較に挙げられます。
私自身、こちらのイヤホンも店舗で試着したことがあるのですが、個人的にはノイズキャンセリングの性能としてはAirPods Proの方が上かなと感じました。
音質面では音響メーカーでもあるソニー製の方が、低音の響きなどの点で一枚上手かなと思わなくもなかったですが、この辺りは個人の好みにもよると思います。
また、AirPods Proはノイズキャンセリングをオンにすると、「フォン」という音とともに静寂が訪れるのですが、そういった細かい演出の面でもAppleのギミックはユーザーの心をくすぐるなと思います。
気になる価格ですが、WF-1000XM3が23,000円、AirPods Proが30,580円となっています。(2020年12月現在)
もちろん、AirPods ProはAppleデバイスとの接続製の面がWF-1000XM3よりも明確に優れているので、価格やそういった面を総合的に評価してみて、どちらが優位かは個々人の判断になるかと思います。
無印とのハード面の違い
AirPods Proと無印AirPodsを比較したときに、ハード面で違いとなってくるのがカナル型が否かという点です。
カナル型イヤホンとは、耳とイヤホンの間に隙間ができないよう、素材や形状を工夫したイヤーパッドが付けられたイヤホンのことを言います。
個人的になのですが、AirPods Proを使うまでは、カナル型は装着感があまり好きではなく、取れやすいというイメージがありました。
もちろん、こういったイメージはイヤホンの形状や自分の耳の形にもよるので一概には言えないのですが、私の場合はAirPods Proを付けてからはこのようなイメージは覆りました。
AirPods Proには3つの大きさのイヤーパッドが同梱されているので、自分に合った大きさのものを選ぶことができます。
また、大きさを選ぶ際にも、iPhoneの方でイヤホンの密閉感をチェックできる機能があるので、自分では選び方がよくわからないといった方も安心です。

もし、それでもフィット感が気になるといった方や、落ちてしまうといった方がいましたら、このようなイヤーピースを取り付けることも有効だと思います。
無印AirPodsについて
次に、無印のAirPodsについて説明します。
以下の順番で解説していきます。
- 2つのモデルについて
- AirPods Proとの比較してみて
2つのモデルについて
無印のAirPodsには、ワイヤレス充電に対応しているモデル(AirPods with Wireless Charging Case)と対応していないモデル(AirPods with Charging Case)の2つのモデルがあります。
現在の価格は、ワイヤレス充電対応モデルが25,068円、非対応モデルが18,540円となっており、その差額は6,528円です。(Amazonより参照)
私が思う無印AirPodsのメリットは、比較的安価だということです。
確かにワイヤレス充電は便利な機能ですが、必須ではない機能に6,500円以上の価値があるかと言われると、なんとも言えません。
また、ワイヤレス充電モデルに5,000円ほど足したらProが買えてしまうので、やはり無印AirPodsを買うすれば、最も安価なワイヤレス充電非対応モデルになるのかなと、個人的には思います。
AirPods Proとの比較してみて

ここまで様々な角度から無印とProの比較をしてきましたが、やはり私としてはAirPods Proをおすすめします。
これまで比較してきた値段や性能もさることながら、デザイン面も異なる点として見逃せません。
例えば、無印AirPodsはその形状から「うどん」と揶揄されることもありました。
個人の感性にもよりますが、私としてはProの方がより洗練されたデザインだと感じます。
もちろんワイヤレスイヤホンにかけられる予算や重視する点といったポイントは人それぞれです。
個人的な意見としては、自分が買ってワクワクできる製品を選ぶことが後悔しないポイントかなと思います。
皆さんがワイヤレスイヤホンを選ぶ上で、私がこれまで解説してきたレビューが参考になれば幸いです。
AirPodsのデメリット
最後に、これまで良いことばかり述べてきたので、私が思うワイヤレスイヤホンのデメリットについて説明したいと思います。
ポイントは3つあります。以下で説明していきます。
- 落とすリスク
- 紛失するリスク
- 音の遅延
落とすリスク
私の場合、ランニングする時でも落ちない程フィット感があるAirPods Proですが、やはり落とした時のリスクは大きいものがあります。
先日、AirPods Proをつけている状態で耳が痒くなり、一度外すかと耳に手をやった瞬間に、AirPodsの片方を地面に落下させることがありました。
幸い落とした場所は歩道だったのですぐ拾うことができましたが、
もし側溝にでも落としていたら一週間は立ち直れなかったでしょう。
このようにAirPodsは左右分離型のワイヤレスイヤホンなので、落とすリスクは有線タイプのイヤホンと比較して高いです。
紛失した場合の新品への交換料金は、AirPods Pro片方で9,800円(税別)です。
痛いです。
紛失するリスク
先ほど言ったようにAirPodsは左右分離型のイヤホンですので、紛失するリスクが高いと思います。
(私自身は、使った後決まった場所に保管するようにしているので無くしたことはないですが。。。)
紛失への対策としては、「探す」という機能があります。
詳しくはApple公式サイトを確認していただければと思いますが、iPhoneからどこにAirPodsがあるかを確認でき、音で知らせることもできる機能です。
家の中で無くした場合でも「探す」機能が有効です。
音の遅延
AirPodsはBluetooth接続を用いる都合上、どうしても音の遅延が発生します。
この遅延は、動画を見る際には全く気にならないレベルですが、いわゆる「音ゲー」と呼ばれるリズムゲームなどをする際には感じられる方もいるかと思います。
私自身も音ゲーで使用してみると、「遅れているかな?」とわかる程度には遅延を感じました。
AirPods Proは「AAC」と呼ばれるiOSに特化したコーデック方式で、iPhoneとBluetooth接続されます。
そのため、Bluetooth接続の標準コーデック方式である「SBC」よりも圧倒的に高速で音の通信が行われます。
「無線と言えば遅延」と思われている方は、この「SBC」方式のBluetooth機器で知識が止まっているかもしれません。
このように、昨今のワイヤレスイヤホンは音の遅延をほとんど感じないレベルまで進化していますが、音ゲーなどに適応するにはもう一歩技術の進歩が必要なのかなということで今回は結論付けさせていただきます。
最後に
Appleデバイスはリセール価格が高いことも魅力の一つです。
Proに買い替えた結果、私は1ヶ月で無印AirPodsを使わなくなってしまったわけですが、メルカリといったフリマアプリを活用することで、購入価格の7割程度を回収することができました。
少し言い方は悪くなってしまいますが、最悪、購入したデバイスが自分に合わなければ、売ればいいと個人的には思っています。
「買いたい時が買い替え時」
とある家電芸人さんがそう言ったように、まずは買ってみて自分に合うかどうか試してみるのも一つの手段ではないでしょうか。
以上になります。最後まで見ていただき、ありがとうございました。
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