- 加湿器の購入を検討している人
- 空気清浄機の購入を検討している人

こんにちは。
家電メーカーで研究開発職をしているはしゅです。
新型コロナウィルスの影響もあり、現在需要が急速に増加している加湿空気清浄機ですが、一方で機種が多すぎてどのように選べば良いかわからないという声も多く聞きます。
この記事では、家電メーカーで研究開発職として働いている私が、加湿空気清浄機を選ぶ際のポイントについて解説したいと思います。
結論から言うと、タイトルにある通り、
シャープ製の加湿空気清浄機から選ぶのがおすすめです。
私がシャープの加湿空気清浄機「KC-H50-W」を約1年間使用したレビューを踏まえながら、加湿空気清浄機の選び方について解説していきますので、購入を検討している人はぜひ参考にしてください。
誤解のないよう最初に申し上げておきますが、
シャープの社員というわけではありません。
(むしろライバル会社の社員です)
それでは解説に入ります。
加湿空気清浄機のメリット
はじめに、加湿空気清浄機のメリットについて説明をします。
加湿空気清浄機とは、その名の通り、加湿機としての機能と空気清浄機としての機能を両方備えた家電です。
加湿機と空気清浄機の導入を検討する際には、それぞれの機器を別々に購入するという選択肢もありますが、私は「1台で加湿と空気清浄どちらも可能」な一体型の加湿空気清浄機をおすすめします。
理由としては、以下の2つがあります。
- 加湿方法が気化式
- 場所を取らず手入れが楽
この2つの理由が、一体型である加湿空気清浄機のメリットになりますので、それぞれ解説していきます。
加湿方法が気化式
1つ目のメリットが、加湿方法が「気化式」という点です。
加湿空気清浄機に分類される加湿機は、ほぼ全てがこの「気化式」の加湿方式に分類されます。
気化式とは、水を浸透させたフィルターにファンで風を当てて、気化させながら加湿する方式のことを言います。
一般的な加湿機は、「気化式」、「加熱式(スチーム式)」、「超音波式」の3つに分類されます。(気化式と加熱式を合わせたハイブリッド式もありますがここでは割愛します)
私自身はどの方式の加湿機も実際に使ったことがありますが、先に説明した通り「気化式」がおすすめです。
この理由としては、気化式の加湿機は静音性と清潔性のバランスが良いからです。
例えば加熱式の場合、水を沸騰させた蒸気で加湿を行うため、どうしてもポコポコという音が発生してしまいます。水を沸騰させるという点で清潔性は担保されるものの、部屋で在宅勤務などの作業をする方や静寂な部屋でないと寝付けない方にとっては、この加湿音は気が散る原因になるかもしれません。
一方で、超音波式は、細かい水滴(ミスト)を出して加湿を行う方式ですが、水を超音波によって霧状にして加湿する性質上、水中の雑菌も空気中に放出してしまう可能性があります。そのため、加熱式と比較して加湿音は静かですが、清潔性はどうしても犠牲にならざるを得ません。
また、ミストで加湿する性質上、加湿機周りが濡れてしまう可能性も高いと言えます。
これらを考慮すると、やはりほとんどの加湿空気清浄機に搭載されている「気化式」が優位だと思われます。

タンクに給水された水はフィルターに浸透されてから気化するので、雑菌の放出が抑えられ、音も静かです。加湿機周りが濡れてしまうこともありません。
参考までに、各方式の比較表を記載します。自分の重視する項目を確認していただければと思います。
気化式 | 加熱式 | 超音波式 | |
加湿力 | △ | ◎ | △ |
電気代 | ◎ | △ | ◎ |
清潔性 | ○ | ◎ | △ |
静音性 | ○ | △ | ◎ |
場所を取らない
1体型の加湿空気清浄機の2つ目のメリット、それは「場所を取らない」点です。
加湿空気清浄機は、1台で加湿と空気清浄どちらも可能なので、置く場所にそこまでの制約がありません。
これが、加湿機と空気清浄機が別々となると、案外置く場所をどうするかで困ることがあるかと思います。例えば、加湿機を床に直置きするのはなんとなくはばかられます。
この点一体型ですと、置く場所は一つにまとまりますし、部屋のインテリアとしてもスタイリッシュなものが多いです。
個人的に、私が愛用しているシャープの加湿空気清浄機「KC-H50-W」のデザインは、かなり部屋に馴染むと感じており、気に入っています。
はしゅが考える加湿空気清浄機の選び方
少し遠回りをしてしまいましたが、それでは本題の解説に入りたいと思います。
私が考える加湿空気清浄機を選ぶ際のポイントは、以下に記載しているように2つあります。
- 餅は餅屋
- 自分に合った性能
これだけではよくわからない方も多いかと思いますので、1つずつ詳細に解説していきます。
餅は餅屋
私がシャープの加湿空気清浄機をおすすめしている理由にもなりますが、加湿空気清浄機の選ぶ際の1つ目のポイントがこの考え方です。
世の中にはたくさんのメーカーがありますが、どのメーカーの製品を買えばいいのかを考えるときに、市場でのシェアを見ることは有効な手段の一つです。
「餅は餅屋」
と言いますが、これは家電のような製品を購入するときにも当てはまると私は考えています。
加湿空気清浄機の国内シェア
価格コムで加湿空気清浄機の人気売れ筋ランキングを見てみると、ランキング10位以内に、なんと6機種ものシャープ製の加湿空気清浄機がランクインしていることがわかります。
また、価格コムで2013年に行われた空気清浄機についてのアンケートでは、シャープの空気清浄機が35.3%とダントツの国内シェアを誇っていることが明らかになりました。
最もよく使っている空気清浄機のメーカーを聞いたところ、トップはシャープで35.3%というダントツのシェア。続く2位をパナソニック(20.7%)とダイキン(20.2%)がほぼ同率で争っており、この3社で全体の76.2%を占めている。この割合は、これまでの空気清浄機の市場シェアとほぼ一致しており、妥当な結果といえるだろう。
価格コム「No.069 空気清浄機についてのアンケート! -花粉・有害物質対策してる!?-」
このことからもわかるように、空気清浄機の国内シェアはシャープが圧倒的だと言えます。
市場でシェアを獲得できているのは、性能や価格、信頼性といった複数の要素において、顧客に認められているからこそです。
デザインにこだわりがなければ、まずはシャープの加湿空気清浄機を検討してみるのが良いかと思います。
加湿空気清浄機としての機能
同アンケートの中では、「除菌機能」、「消臭・脱臭機能」、「集塵機能」の複数項目で、6割以上の顧客が所有している空気清浄機の効果を実感していると回答しています。
実際、私自身もシャープの加湿空気清浄機「KC-H50-W」を導入してからは、春に部屋の中での花粉症の症状が軽減されたり、ご飯を食べた後の脱臭性能などで空気清浄機としての機能性の高さを実感しています。
また個人的に、特に気に入っているのが、部屋の湿度が見える化できる点です。
加湿空気清浄機は湿度センサが搭載されていることが多く、部屋の湿度を一目で確認することができます。

部屋に帰ってきたときや寝る前に、目に付くところに加湿空気清浄機を置いておくと、部屋の湿度がわかります。湿度を確認して低かった場合は、タンクに給水しておくことで快適な湿度を保つことができます。
私の場合、冬は基本的に暖房をかけっぱなしになるのでどうしても部屋の中が乾燥してしまい、次の日に喉が痛くなったりといったことがありました。
その点で、加湿空気清浄機を導入してからは、喉が痛くなるようなことがなくなり、快適な朝を迎えることができています。
気化式の加湿機として快適な湿度を保ってくれて、かつ、空気清浄機としての機能性にも非常に満足しています。
個人的には、生活の質を上げたければ加湿空気清浄機は購入を検討すべき製品だと断言できます。
自分に合った性能
加湿空気清浄機を選ぶポイントとして大事なのが「自分に合った性能」かどうかという点です。
「自分に合った性能」について考える際には、加湿空気清浄機の「適用床面積」が、導入する自分の部屋に合っているかが重要になります。
適用床面積とは、日本電機工業会が定めた空気清浄機能の指標数値です。具体的には、規定の粉塵濃度を30分で清浄できる部屋の広さを表します。
もちろん適用床面積が合っていなければ、適切な効果を実感できないわけですが、自分の部屋と同じ広さの適用床面積を選べばいいかと言うと、必ずしもそうではありません。
適用床面積の目安
例えば、部屋の広さが8畳だから、適用床面積が「~8畳」のタイプを選ぶと、部屋の清浄時間に30分以上かかることになります。ここで、仮に「~42畳」のタイプを使えば、6分程度で同様の効果が得られるということになります。
かといって、適用床面積が大きいタイプのものは、必然的に価格も高価になりますので注意が必要です。
一般的には、適用床面積は使いたい部屋の面積の2倍程度が一つの目安になると言われています。
しかし、自分が価格を優先したいのか、換気力を優先したいのかによっては、加湿空気清浄機の適用床面積も変わってくるかと思います
10~20畳の適用床面積のラインナップ
ここでは、一般的な部屋によく導入される10~20畳の適用床面積の加湿空気清浄機を見てみましょう。
価格コムやAmazonで調べていただければわかるかと思いますが、この適用床面積の加湿空気清浄機のラインナップは、シャープの機種が圧倒的に多く、価格も優れていることがわかるかと思います。
(参考までに、価格コムの比較ページを載せます。)
ダイキンやパナソニック、ダイソンといった企業もこのラインナップの加湿空気清浄機を取り扱ってはいますが、シャープの廉価モデルと比較してどのモデルも価格がワンランク上がる印象です。
もちろん、安ければいいという人はアイリスオーヤマの「HXF-C25-W」辺りが選択肢に入ってくるかもしれませんが、「安物買いの銭失い」という言葉があるように、性能面で後悔することになる可能性があることも否めません。
「自分に合った性能」という面で考えても、まずはシャープの機種から選定してみるのが良いかと思います。
価格差について
シャープの加湿空気清浄機のラインナップを見てみると、同じ適用床面積でも値段が異なる機種があることに気づくと思います。
これは、できることの違い、すなわち性能差になります。
例えば、「COCORO AIR」という人工知能とクラウドを使ったスマートフォンとの連携機能を搭載しているモデルであったり、「プラズマクラスターNEXT(50000)」という従来の「プラズマクラスター7000」よりも高効率でプラズマクラスターを発生させることができるモデルといった違いです。
もちろん、価格は性能に比例して高くなるので、自分が重視する機能が搭載されているかを確認し、「自分に合った」加湿空気清浄機選びをしていただければと思います。
個人的に思うこと
個人的に加湿空気清浄機を使っていて思うのが、
加湿空気清浄機って結局おまかせモードでしか運用しないんですね。
ですので、私の場合はいろいろな機能を盛り込んだモデルは必要ないという理由から、最低限の機能を搭載した「KC-H50-W」を選びました。
ここまで読んでくださった方であればわかるかと思いますが、
全く後悔はしていません。
もちろん、無限にお金があれば、最高性能のプラズマクラスターに自動掃除機能、人感センサーを利用した加湿量の自動制御機能などがついたフラグシップモデル「KI-LP100-W」を買っていることでしょう。(ただし10万円を超えます)
最後に
この記事では、一体型である加湿空気清浄機のメリットや選び方を踏まえて、シャープの加湿空気清浄機をおすすめする理由について説明しました。
読んでいただいた読者の方には、私の意見を一つの意見として参考にしつつ、納得のいく加湿空気清浄機を選んでいただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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